こんにちは!高校教員のあかべらです。
2022年度になり、高校家庭科での金融教育が本格的に始まりました。
どのように教えたら良いか悩んでいる先生もいらっしゃることと思います。
そこで高校の家庭科の授業やその準備で役に立つサイトをまとめてみました。
今回ご紹介するサイトは以下の3つです。
この記事を読めば授業準備が捗ります。
ぜひ最後までご覧ください。
知るぽると
金融広報中央委員会とは?
「知るぽると」は金融広報中央委員会が運営しているサイトです。
金融広報中央委員会は、都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力して、中立・公正な立場から、暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動を行っています。
金融広報中央委員会とは・・・
教育関係者向けのページでは、金融教育の概要や実践事例、授業で活用できる教材・指導書などが紹介されています。
また、2019年に金融リテラシー調査を実施しています。
実践事例が充実!
知るぽるとの素晴らしいところは実践事例が充実しているところです。
金融教育のネタがあったとしても、どのような授業にしていくか考えるのは大変です。
実践事例では、単元の指導計画、本時の流れが記載されており、授業準備にかける時間も少なくなります。
さらに、研究授業で指導案を作成する際にも役立ちます。
ぜひ、指導計画のページをご覧ください。
金融リテラシー調査を活用しよう!
金融リテラシー調査は2019年に全国の18~79歳の個人25,000人を対象に行われた調査です。
調査結果には質問が記載されており、授業で使えそうな問題が多数見られます。
いくつか紹介します(解答解説は筆者作成)。
100万円を年率2%の利息がつく預金口座に預け入れました。それ以外、この口座への入金や 出金がなかった場合、1 年後、口座の残高はいくらになっているでしょうか。利息にかかる 税金は考慮しないでご回答ください。
① 102万円
② 102万円以外
③ わからない
(前問の続き)では、5 年後には口座の残高はいくらになっているでしょうか。利息にかかる税金は考慮しない でご回答ください。
① 110万円より多い
② ちょうど110万円
③ 110万円より少ない
④ 上記の条件だけでは答えられない
⑤ わからない
保険の基本的な働きに関する次の記述のうち、適切なものはどれでしょうか。
① リスクの発生頻度は高いが、発生すると損失が大きい場合に有効である
② リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合に有効である
③ リスクの発生頻度は高いが、発生すると損失が小さい場合に有効である
④ リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が小さい場合に有効である
⑤ わからない
日本証券業協会
日本証券業協会とは?
日本証券業協会は、協会員である証券会社や銀行、保険会社などの金融機関が遵守すべき自主規制ルールの制定やその遵守状況の監査などの自主規制業務を行っています。
また、そのほかにも、金融商品取引業、金融商品市場の発展を推進する業務や、国際業務・国際交流、金融・証券知識の普及・啓発活動など、幅広い業務を行っています。
こうした活動を通して、公正で透明性が高く、信頼のできる金融・資本市場の環境作りに貢献しています。
日本証券業協会HP(主な業務)
また、証券外務員の試験も実施しています。
日本証券業協会では、「金融教育応援コーナー」で学校に向けた情報発信を行っています。
家庭科の授業で利用できそうなものとして、「学校向け提供教材」や「無料講師派遣」があります。
学校向け提供教材
学校向けの提供教材は5種類あります。
① | 体験して学ぼう! 金融・経済・起業 金融クエスト |
② | 株式会社をつくろう! 〜ミスターXからの挑戦状〜 |
③ | 潜入!みんなの経済ワールド |
④ | 株式学習ゲーム |
⑤ | 金融・証券学習テキスト「株式会社制度と証券市場のしくみ」 |
高校の家庭科では、①と③が役立つと思います。
①には「将来のために資金を運用しよう」という内容があり、50分で実施可能です。
資産運用の授業にいかがでしょうか?
③は、金融・証券に関する7つのキーワード(株式会社・間接金融・直接金融・株式市場・経済的な自立・金融商品・持続可能な社会)をそれぞれ20分で学ぶ教材です、。
20分以内で利用できるので、中途半端な時間があるときに活用できます。
金融庁
お金のことと言ったら金融庁。
金融庁も高校生向けに資料や動画をまとめています。
基礎から学べる金融ガイド
38ページにわたる資料です。
目次は以下の通りです。
- 家計管理
- 生活設計
- 預貯金
- 株式/債券/投資信託
- 生命保険/損害保険
- クレジット/ローン
- その他サービス
- 外部知見の活用
- トラブルに注意
このガイドでは、金融の基本的な事柄を学ぶことができます。
補助教材として役に立つことがあるでしょう。
高校生向け授業動画「高校生のための金融リテラシー講座」
ありがたいことに、高校生向けの授業動画も作ってくれています。
ご自身で解説するのが難しいものは、動画に任せるのもありだと思います。
全部で6本あります。
- 家計管理とライフプランニング〜働いて稼ぐことと将来設計について〜
- 使う
- 貯める・増やす〜資産形成〜
- 備える
- 借りる
- 金融トラブル
教員向けの解説動画も2本ありますので参考にしてみてください。
高校向け 金融経済教育指導教材
高校の先生の意見を取り入れながら作成されたパワーポイント資料です(スライド114枚)。
ボリュームがあるので、授業で必要な部分だけ使用したり、参考にしたりできます。
内容は動画と同じ構成になっています。
まとめ
この記事では、金融教育の授業に役立つサイトを紹介してきました。
クイズや資料、動画など授業に役立つものばかりです。
新しい内容が始まったときに、0から作り上げるのは大変です。
既存のものを活用することで負担を減らすことができます。
今回紹介したサイトが少しでも役に立てば嬉しいです。
それでは、また👋
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