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あかべら
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【読書記録】前田央昭著『先生が複業について知りたくなったら読む本』

【読書記録】前田央昭著『先生が複業について知りたくなったら読む本』

こんにちは!高校教員のあかべらです。

本記事では、前田央昭さん(@MasamuneShinKom)の『先生が複業について知りたくなったら読む本』を読んだ感想と考えたことをまとめました。

みなさんは先生の複業(副業・兼業)と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか。本業の教員の仕事をおろそかにしていると感じる方もいるかもしれません。私も以前兼業をしたことがありますが、ごく一部の先生を除いて周囲の先生に兼業のことを話すことを避けていました。

著者の前田さんは教員の複業が広がることで、社会が大きく変わると考え、教員の複業を進めるべく精力的に活動をしています。教員の複業がより身近になる社会が広がることを願っています。

目次

本書の構成

(本当はアフィリエイトリンク貼りたいところですが、我慢です😣 このようなところにももどかしさを感じますね。)

プロローグ

第1章 理論編 教員が複業すべき25の理由

第2章 実践編① 教員の複業の制度と現状

第3章 実践編② 複業をはじめてみよう

第4章 僕たちが描く未来

特別対談 「教員の複業とキャリア」Canva Japan坂本良晶さん×前田央昭

エピローグ

感想

全員が複業をする必要はないがしたいと思った時にできるようにしたい、多様性をみとめる世の中であれば教員の多様性も認めるべきという前田さんの熱い思いがビシビシと伝わってきました。

第1章では教員が複業をすべき理由が25個も挙げられています。私がとくに印象に残ったのは、「経済活動の体験」、「リアリティのあるキャリア教育が行える」の2点です。教員は社会のことを知らないと言われることがありますが、ここでいう「社会」とは民間企業で利益を出すことを指しているように思います。複業を行うことで自分でお金を稼ぐ経験ができます。その経験を生徒に伝えることで、リアリティのあるキャリア教育が行いやすくなるでしょう。越境して色々な職業経験のある先生の方が進路指導の厚みが増します。

個人的には、教員は社会のことを知らないとか、教員の常識は社会の非常識と言われるのがとても悔しいのでそれを打破したい思いもあります。

第2章では、複業に関する法律や制度を知ることができます。今の制度の中でどのようなことができるのか把握することで複業に挑戦しやすくなることでしょう。ご自身の自治体の状況を調べてみると良いかもしれません。複業をしている先生方の実践例もとても興味深いものでした。

第3章では、具体的にどのような複業があるのかまとめてあります。「許可は不要で、利益が発生するもの」、「許可は不要で、利益が発生しないもの」、「許可が必要で、利益が発生するもの」、色々あるのでご自身で何ができそうか考えてみてください。

第4章では、前田さんのこれまでの活動とこれからの方針が書かれています。なぜ、前田さんが教員の複業を推進していこうとしているのか理解できます。パパ頭さんの漫画も必見です。

前田さんと坂本さんの特別対談では、教員の複業とキャリアについて語り合っています。坂本さんの転職の背景を知ることができてよかったです。

考えたこと

何のために複業をするのか

そもそも何のために複業をするのかをよく考えた方がよいと思います。複業をすることが目的になってしまってはよくありません。

非常勤になると複業はしやすくなりますが、複業を始めるために非常勤になるのはおすすめできません。正規教員の安定した給料はありがたいものです。挑戦する場合はある程度収入の目処が立ってからの方がよいと感じました。

 私が複業をしたい理由は、自分の得意なことを活かしたい、自分でお金を稼ぐ経験をしたい、何らかの理由で教員を続けられなくなってしまった時のためにヘッジをかけておきたいという点です。

どの複業をするか

さて、何の複業をするかということが悩ましい問題です。本当はブログやインスタグラム、動画編集などで収入を得てみたい気持ちもありますが、オンラインの複業はなかなか許可がでにくい状況です。不動産投資も許可がいりませんが、そこに時間を割くのは厳しいと感じています。

現状で考えると執筆業が狙いやすいのではないでしょうか。私は(学級経営や生徒指導はそこまで得意ではないため)教科に軸をおいて専門性をとがらせて執筆の機会を伺います。制度が変わらない限りは、本業に関連する複業をするのが、取り組みやすく許可がおりやすいと思います。

人との出会いを大切に

しかし、いくら準備をしていても受け身ではなかなか仕事は依頼されません。私が複業をしたきっかけは以前お世話になった方からの依頼でした。今の繋がりを大切にしつつ、積極的に出会いの場に参加していきます。

自分のキャリアをどうするか

今すぐに教員を辞めたいというわけではありませんが、このままの働き方では65歳までもたないと感じています。労働時間が長すぎるのです。自由な時間が欲しいと常々感じています。

収入面での不安がなければ、教員を辞めたいとおもったときに躊躇なく辞めることができます。自分の強みを見つけ、尖らせて、複数の収入源を持つ基盤づくりをしていきたいと思います。

おわりに

本記事では、前田央昭さんの『先生が複業について知りたくなったら読む本』を読んだ感想と考えたことをまとめました。本書を読むことで自分のキャリアを見つめ直す良い機会になりました。複業について少しでも興味をもった人はぜひご一読ください。

2024年8月末には前田さんのクラウドファンディングが目標を達成しました。それだけ関心を持つ方がいるということでしょう。前田さんの今後の活動に注目です。

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